犬行動学プログラム | 全日本ドッグトレーニング協会|国内屈指のドッグトレーナー養成機関

犬行動学プログラム

全日本ドッグトレーニング協会

はじめに

犬の行動には、必ず「理由」があります。

吠える、噛む、怯える、興奮する――そのすべての背景には、学習・感情・環境という科学的なメカニズムが存在します。

全日本ドッグトレーニング協会(AJDTA)の犬行動学プログラムは、犬の行動を「感情と学習の科学」から理解し、行動変容を正しく導くための基礎理論を体系的に学ぶ教育課程です。

学びの目的

このプログラムの目的は、「感覚ではなく、科学で犬を理解できる人材」を育成することです。

犬を“しつける”前に、犬を“理解する”。

この視点がすべてのトレーニングの出発点です。

教育の特徴

特徴内容
科学的根拠に基づく体系学習行動分析学・心理学・神経生理学をベースに、犬の行動原理を理論的に学ぶ。
現場に直結する応用力理論を“どう使うか”に焦点を当て、行動修正・環境設定・カウンセリングに活かす。
感情と行動の統合理解「行動」だけでなく、「感情」「ストレス」「ホルモン」など生理面からもアプローチ。
倫理と動物福祉の重視LIMA原則・動物愛護法・福祉基準に則った、人道的トレーニングを実践。

主な講義内容(カリキュラム例)

第1講:行動科学の基礎

  • オペラント条件づけ・古典的条件づけの仕組み
  • 正の強化・負の強化の定義と誤解
  • 行動の4象限と強化スケジュール

第2講:犬の感情と動機

  • 恐怖・興奮・欲求・ストレス反応
  • ホルモン(アドレナリン・セロトニン・コルチゾール)の理解
  • 感情調整と環境設定の関係性

第3講:社会化と学習の臨界期

  • 生後8〜16週の社会化プロセス
  • 飼い主・環境・他犬との関係形成
  • 社会化不足が引き起こす行動問題の予防

第4講:犬の認知と意思決定

  • 知覚・記憶・予測・期待行動
  • 認知バイアスと誤学習
  • 認知行動療法的アプローチ

第5講:行動データと観察分析

  • 行動記録・頻度・継続時間の測定
  • ABC分析(Antecedent-Behavior-Consequence)
  • 行動計画書の作成・改善

学習の進め方

  • 講義形式:オンライン・対面併用(録画配信あり)
  • 学習期間:3〜6ヶ月
  • 提出課題:レポート・動画課題・理解テスト
  • フィードバック:認定講師による添削・個別面談

到達目標

  • 犬の行動を「原因」「感情」「環境」から多角的に説明できる。
  • 科学的根拠に基づいて行動修正方針を立てられる。
  • 飼い主に対して、理論的にわかりやすく説明できる。
  • 感情・ストレス・社会性を統合的に読み取れる。

推奨受講者

  • 犬の行動を“感覚ではなく科学的に”理解したい方
  • トレーナー・動物看護師・保護活動者など犬に関わる専門職
  • 犬の行動を分析的に理解し、再現性を高めたい飼い主
  • 今後プロトレーナーを目指す基礎段階の学習者

修了後に得られる力

分野習得できるスキル
行動科学行動原理・強化理論・条件づけの理解
観察・分析行動記録・要因分析・再発防止策立案
感情理解犬の情動反応の読み取りと調整
飼い主指導理論をわかりやすく伝える説明力
倫理・安全LIMA原則に基づく安全で人道的な手法

関連資格

名称発行元対応プログラム
AJDTA 認定ドッグトレーナー C級全日本ドッグトレーニング協会犬行動学プログラム修了者
AJDTA 認定ドッグトレーナー B級全日本ドッグトレーニング協会犬行動学+トレーニングプログラム修了者
AJDTA 認定ドッグトレーナー A級全日本ドッグトレーニング協会犬行動学+トレーニングプログラム修了者

学びのスタイル

形式内容
オンライン講義基礎理論・事例動画・理解テスト
対面実習行動観察・現場実習・ケース発表
フォーラム参加他受講生とのディスカッション・質疑応答
個別指導専任講師によるグループサポート

倫理と方針

  • LIMA原則(Least Intrusive, Minimally Aversive)の遵守
  • 動物愛護法・関連条例・福祉基準に準拠
  • 犬および飼い主の安全と尊厳を最優先
  • 罰的訓練・威圧的指導は禁止

修了後の進路

  • ドッグトレーニングプログラム(実践編)への進級
  • 認定トレーナー試験の受験資格付与
  • 保護犬施設・しつけ教室での現場実習参加
  • 認定講師・アシスタント登録制度へのエントリー

受講の流れ

  1. 資料請求(オンラインまたは郵送)
  2. 無料説明会・体験会への参加
  3. オンライン出願・登録
  4. 講義開始(3〜6ヶ月)
  5. 修了レポート提出・認定証発行

よくある質問

Q1. 理系の知識がなくても理解できますか?

A. 専門用語を使わず、行動を身近な例で解説します。初学者でも理解できる構成です。

Q2. 犬を飼っていなくても受講可能ですか?

A. 可能です。実習・動画ケースを通して犬の行動理解を深められます。

Q3. 他のプログラムとの違いは?

A. 犬行動学プログラムは「理論を理解する段階」。次のドッグトレーニングプログラムが「実践段階」です。

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