
卒業生の声

ここでは、AJDTAで学び、現場で活躍している卒業生の「キャリアモデル」をご紹介します。
ケース1:未経験・別業種から、正社員ドッグトレーナーへ
・年代:20代後半男性
・前職:一般事務職(動物業界は未経験)
・受講コース:基礎講座 → C級ライセンス → B級ライセンス
受講前の状態
・犬は好きだが、「趣味」としてしか関わってこなかった
・訓練の専門用語が難しく感じられ、何から学べばよいか分からない
・「本当に仕事として成り立つのか」「自分にできるのか」という不安が大きい
学びのプロセス
・まず座学で犬行動学・学習理論・管理(安全管理・健康管理)の基礎を習得
・B級プログラムで、実際の飼い主カウンセリング同席・レッスン補助を経験
・講師からのフィードバックシートをもとに、「得意な点」と「今後の課題」を整理
キャリアの現在
・協会ネットワークを通じて関連施設業務に従事
・週1~5日勤務、月間担当頭数は約10頭
・子犬クラス・しつけ教室・個別カウンセリングを担当
・半年後には「指名での予約」が安定して入り、信頼されるトレーナーに成長
ポイント
・「未経験・別業種」でも、体系的なカリキュラムと現場実習があれば、実務レベルまで到達できる
・正社員として、安定した収入と社会保険を得ながらスキルアップが可能
ケース2:動物系専門学校卒だが自信がなかったトレーナーが、売上安定の個人開業へ
・年代:30代前半男性
・経歴:動物系専門学校卒業後、ペットショップ勤務
・受講コース:B級ライセンス → A級ライセンス
受講前の状態
・基礎知識は持っていたが、「問題行動」や「飼い主とのカウンセリング」に自信がなかった
・現職ではトレーニングよりも販売が中心で、「本当にやりたいこと」とのギャップを感じていた
・将来的には個人で出張トレーニングをしたいが、収入と集客に大きな不安があった
学びのプロセス
・B級で「カウンセリングの組み立て方」「問題行動の予防・軽度ケース対応」を再学習
・実習で「ヒアリングシートの使い方」「傾聴中心の面談スクリプト」を習得
・ドッグビジネス学の講義で「サービス設計」「料金設定」「広告集客の基礎」を学ぶ
・段階を踏んで、週末のみ出張トレーニングを開始
キャリアの現在
・会社員から独立し、個人事業主として出張トレーニングを本業化
・月間の相談件数:平均15〜25件
・月商:開業1年で概ね50〜70万円レンジに安定(季節による変動あり)
・口コミ・紹介比率が高く、リピート率も安定
ポイント
・「技術はあるのに自信がない」状態から、「売上とリピートを作れるトレーナー」へと転換
・トレーニング技術だけでなく、ビジネス基礎・カウンセリング力を補ったことが成果に直結
ケース3:子育てと両立しながら、週3日のパートトレーナーとして活躍
・年代:40代前半女性
・家族:小学生の子どもがいる
・受講コース:基礎講座 → A級ライセンス
受講前の状態
・フルタイム勤務は難しいが、「犬の仕事」に関わりたいという思いが強かった
・パートや短時間勤務でも役立つ資格と実務スキルを探していた
・体力面・家庭との両立に不安があった
学びのプロセス
・オンライン+通学のハイブリッド形式で、家事・育児と両立しながら学習
・A級レベルで、犬の管理・しつけの基礎、飼い主への説明の仕方を習得
・近隣の提携施設で、短時間の見学・実習からスタート
・得意分野(子犬クラス、パピー向けの生活指導)を明確化
キャリアの現在
・週3日・1日5時間程度のパートトレーナーとして勤務
・子犬クラスや飼い主向けのミニセミナーを主に担当
・家庭とのバランスを保ちながら、「専門職としてのやりがい」も実感
ポイント
・フルタイムだけが「プロ」ではない
・家庭と両立しながら、専門性を活かした働き方をつくるモデルケース
ケース4:トリマーがトレーニングを学び、店舗売上アップと差別化に成功
・年代:40代女性
・職種:トリマー/サロンオーナー
・受講コース:行動学・トレーニング基礎科目+B級一部科目
受講前の状態
・トリミング中に「噛む・暴れる・嫌がる」犬への対応に悩んでいた
・トリミングサロンとしての単価が頭打ちで、差別化に限界を感じていた
・しつけ相談を受けることは多いが、体系的に答えられないことに課題感があった
学びのプロセス
・犬行動学、ストレスサイン、LIMA原則の基礎を習得
・「ハズバンダリートレーニング」「協力的ケア」の考え方を学ぶ
・サロン内でできる「簡単なトレーニングレッスン」「しつけ相談メニュー」を設計
キャリアの現在
・既存のトリミングメニューに、「しつけカウンセリング」「ケアトレーニング」をオプション追加
・一年後、サロン全体の売上が約1.3〜1.5倍にアップ(新規単価とリピート率の向上)
・「優しくて安心できるサロン」として口コミが広がり、地域でのポジションが明確に
ポイント
・既存事業(トリミング)にトレーニング視点を加えることで、「価格競争」から「価値競争」へシフト
・トレーニング単体の開業ではなく、「既存店舗の付加価値」としての活用も有効
ケース5:A級ライセンス取得後、認定パートナー・講師として活躍
・年代:20代女性
・経歴:ドッグトレーナーとして10年以上の現場経験
・受講コース:A級ライセンス
受講前の状態
・ドッグトレーナーとして一定の売上はあったが、「重度の問題行動」案件に限界を感じていた
・若手トレーナーの育成や、地域のレベルアップにも関わりたいという思いがあった
・自分の経験を体系化し、「教える立場」にステップアップしたいと考えていた
学びのプロセス
・A級ライセンス講座で、重度の問題行動(攻撃・深刻な恐怖)の評価と対応を体系的に学ぶ
・獣医行動学・医療連携・安全管理・リスク評価の視点を強化
・ケーススタディを通して、自身の現場経験を整理し「教える言葉」に変換
・協会の倫理規範・指導者としての在り方についても学習
キャリアの現在
・A級ライセンス取得後、協会認定パートナーとして講座運営・実習指導に参画
・地域のトレーニング施設のスーパーバイザーとして、スタッフ育成も担当
・自身のブランドでのトレーニングだけでなく、教育・監修・講演など活動の幅が拡大
ポイント
・「現場で結果を出すトレーナー」から、「人を育てるトレーナー」へのキャリアチェンジ
・A級ライセンス取得が、教育・監修・講師業への入口にもなり得るモデルケース
おわりに
キャリアの形は一つではありません。
・未経験から正社員トレーナーとして働くケース
・専門学校卒・経験者が、個人開業で売上を安定させるケース
・子育てや他の仕事と両立しながら、週数日の専門職として働くケース
・既存事業(トリミング・ホテル等)にトレーニングを取り入れ、差別化するケース
・A級取得後、講師・認定パートナーとして教育の側面で活躍するケース
いずれも、「犬が好きだから」だけではなく、
・体系的な学び
・現場での経験
・継続的な自己研鑽
を積み上げることで実現したキャリアです。
AJDTAでは、こうした多様なキャリアパスの設計と、それを支える教育・現場連携を通じて、長く、誇りを持って続けられるドッグトレーナーの人生をサポートしていきます。