はじめに

全日本ドッグトレーニング協会(AJDTA)は、「犬を通して、人々を幸せに。」という理念のもと、犬と人との共生社会を科学的・倫理的に実現するために設立されました。
その歩みは、現場の一頭一頭の犬、そして一人ひとりの飼い主との対話から始まっています。
ここでは、協会の発足から現在に至るまでの軌跡と、日本における犬の教育文化に残してきた足跡をご紹介します。
設立の原点
全日本ドッグトレーニング協会(AJDTA)は、「ドッグトレーニングの現場」から生まれた教育機関です。
全国各地で飼い主と犬の関係改善に取り組む中で、私たちは一つの真理にたどり着きました。
――「犬を育てる前に、まず"人"を育てること」。
犬の行動を根本から変えるためには、感覚や経験に頼るのではなく、科学的根拠に基づいた理解と、体系的な教育が不可欠です。
その理念のもと、教育と実践を両立させた“日本初の犬学体系機関”として、一般社団法人 全日本ドッグトレーニング協会(AJDTA)は設立されました。
成長の歩み ― 実践と学問の融合

設立当初からAJDTAは、「現場から理論を、理論を現場に」という考え方を貫いています。
・犬の行動科学を日本語で体系化し、トレーナー教育の標準を確立
・プロトレーナー・飼い主・自治体・企業をつなぐ教育プラットフォームを整備
・地域社会・動物愛護推進活動への参画による社会的信頼の向上
未来
AJDTAは今後、教育機関としての役割をさらに発展させ、
以下の3つの重点テーマに取り組んでいきます。
1. 教育の全国標準化
・自治体や教育機関との連携による認定カリキュラム制度の確立
・高い技術力を持った「プロドッグトレーナー」養成カリキュラムの整備
2. 科学とデータの融合
・犬の行動心理学を網羅し、AI分析など最新テクノロジーによる教育最適化
・国内外の研究機関との共同調査・連携・論文発表
3. キャリア支援と社会貢献
・独立支援/JV/フランチャイズ支援制度の拡張
・動物愛護推進・防災活動・保護犬再社会化プロジェクトの推進
変わらないもの
技術や社会が進化しても、AJDTAの根底にある信念は変わりません。
それは、「犬を通して、人々を幸せに。」という創設当初からのミッションです。
犬は人を癒し、人は犬に生きる力を与える。
その関係性の中にこそ、人間社会の豊かさの本質があります。
AJDTAは、これからもその絆を科学と教育で支えていきます。