運営理念 | 一般社団法人 全日本ドッグトレーニング協会

運営理念

「人犬親和」

最先端のドッグトレーニング技術、動物愛護精神の普及

並びに、犬を飼うすべての人に、「正しい犬の飼育知識の普及」を目指します。

代表理事ご挨拶

平素より、一般社団法人 全日本ドッグトレーニング協会の活動に格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。

当協会は、人と犬とのより良い共生社会の実現を理念とし、我が国におけるドッグトレーニング技術の水準向上、専門的職業人材の育成、ならびに犬の行動学的福祉の推進を目的として設立された協会です。設立以来、広範な専門知識と倫理観を備えたドッグトレーナーの育成に注力し、犬を取り巻く社会課題に対して実践的かつ体系的な取り組みを行ってまいりました。

近年、家庭における犬の存在は“愛玩動物”という枠組みを超え、家族の一員、あるいは精神的パートナーとしての位置づけを確立しつつあります。その一方で、犬の問題行動や飼育放棄、繁殖・流通における倫理的問題など、多くの課題が社会の中で顕在化してきております。こうした背景に対し、正しい犬の理解と科学的根拠に基づく訓練技術を普及させることは、今や業界内に留まらず、社会的責任として極めて重要な使命であると私たちは考えています。

当協会では、「人犬親和」を理念に掲げ、個々の犬の特性に応じた訓練・教育手法の研究と標準化を推進しており、その一環として全国統一の訓練課目および評価規定の策定、ライセンス制度の運用、指導者養成カリキュラムの整備を通じて、誰もが信頼できる技術を学び、実践できる環境づくりを行っております。

また、当協会が認定する各種ライセンスは、犬の行動理解・訓練技術・安全管理・飼い主指導力に至るまで、多面的な能力を有する者のみが付与対象となるものであり、プロフェッショナルとしての責任と信頼を保証するものです。これは単なる資格認定にとどまらず、真に人と犬との架け橋となる専門職の社会的地位を確立する一助であると考えております。

さらに、災害時対応や高齢者・障がい者福祉、教育現場への協働など、犬が果たす役割の多様化に対応すべく、応用的な訓練技術の研究と普及にも注力しております。人間社会の一員としての犬の在り方を考え、その能力を引き出し、安全かつ健全に共生できる文化を育むことが、私たちの使命の根幹にあります。

本協会は、今後も法令順守を徹底し、動物福祉と職業倫理に基づく運営を行うとともに、国内外の関連団体との連携を深め、グローバルな視点からドッグトレーニング分野の発展と正当な地位の確立に努めてまいります。

結びに、当協会の活動を支えてくださるすべての皆様に、改めて深く感謝を申し上げるとともに、今後ますますのご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます

一般社団法人 全日本ドッグトレーニング協会 代表理事 松尾邑仁